タクシー会社は全国にたくさんあり、その中には「大手」と「中小」の企業があります。
「働くなら、やっぱり大手がいいのでは?」と思うかもしれませんが、大手と中小はそれぞれ特徴が違い、自分に合う会社を選ぶことが大切。
ここでは「大手と中小のタクシー会社の違い」を解説します。
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実は大手と中小(グループ会社)で、収入に大きな差はない
タクシー会社選びで気になりやすいのが、収入。「せっかくなら稼ぎやすい会社がいい!」というのは、誰もが思うことですよね。
実は大手と中小で、収入に大きな差はありません。
大手のほうが稼ぎやすそうに感じるかもしれませんが、タクシードライバーは歩合制。要は自分が頑張らないと収入は伸びず、逆に言うと大手でも中小でも、きちんと売上を伸ばせば給料も上がります。
中小のタクシー会社は「無線グループ」といって、大手タクシー会社と提携していることがあります。
たとえば「日本交通グループ」の中小企業は、大手の日本交通が用意しているタクシーチケット・専用乗り場・配車アプリを利用するお客さまを乗せることができます。つまり中小企業ながら大手の環境を活用できるため、稼ぎやすさは大手とほとんど変わりません。
大手と中小はここが違う!5つのポイント
収入に差がないなら、大手と中小はどこが違うのか?これは大きく分けて、5つのポイントがあります。
【大手と中小のタクシー会社で異なる、5つのポイント】
- 営業スタイル
- 自由度の高さ
- 会社の雰囲気
- 福利厚生
- 面接のハードル
大手と中小は上の5つの点で違い、ここから自分に合うと感じる会社を決めると良いです。それぞれのポイントを、順番に見ていきましょう。
営業スタイル(稼げる環境重視か、歩合重視か)
大手と中小は稼げる金額は同じでも、主な営業スタイルが違います。
大手は専用乗り場や無線配車(配車の依頼があったお客さまを乗せに行くこと)を積極的に活用するため、タクシーを走らせてお客さまを見つける「流し営業」は少なめ。会社が用意している環境に頼ることができます。
これに対して中小企業の場合、流し営業が主体。自分で積極的にお客さまを見つけにいく必要があります。大手の無線グループに属している中小企業なら流しが少なめになりますが、それでもある程度は流し営業をする必要があります。
これは悪いことではなく、攻めの営業が得意なら中小は向いています。自分の工夫で売上を伸ばせるため、やりがいが大きいと感じる人もいます。
タクシードライバーの歩合率は会社によって違いますが、大手は売上の50〜60%が給料になるのが一般的。これに対して中小は60%以上の場合が多く、大手より高めになっています。
環境重視で稼ぎたいなら大手、高い歩合率での流し営業重視なら中小、という選び方が良いでしょう。
自由度の高さ(ルールの厳しさ)
大手と中小では、仕事の自由度も違います。
大手のタクシー会社はたくさんのお客さまが利用するため、その分だけ質の高い接客・サービスが求められます。飲み屋街から乗るお酒に酔ったお客さまや、銀座や丸の内などから乗る社会的地位の高いお客さまにもていねいに対応できる力が必要。
また、大手は管理も厳しく、実車時間(実際に営業している時間)や売上などをデータで管理されたり、タクシー乗り場での付け待ちの時間を記録されていたりすることがあります。中小なら厳しい管理はあまりなく、「売上をきちんと上げればOK」というところも多いです。
「きちんと整っている会社のほうがいい」と思うなら大手、「売上はしっかり上げるから、好きにさせてほしい」という場合は中小がオススメです。
会社の雰囲気
上の自由度とも少し重なりますが、会社の雰囲気も大手と中小で差があります。
大手も和気あいあいとした雰囲気のところもありますが、全体的にはキッチリしている印象。人数も多いため、ドライバー同士の関係は薄めです。ただし定期的に営業ノウハウなどの勉強会はあるため、そこで交流することはできます。
中小は人数が少ないためアットホームな雰囲気の場合が多く、1人1人が社員ほとんどの顔がわかることも多いです。ただし自由な空気はあるため、仲良くしようがマイペースにしようが人によるという感じ。
ただ、どちらが合うかは、実際に働いてみないとわかりにくいもの。面接を受けに行くと会社の雰囲気がある程度わかるため、そこで判断するのが良いと思います。
福利厚生
福利厚生は当然ですが、大手のほうが充実しています。寮・マイカー車検の割引・健康診断・クラブ活動など、大手タクシー会社はさまざまな福利厚生が充実しています。中小もある程度は整えているところが多いものの、大手ほど充実していないという印象。
たとえば寮で生活費を抑えられたり車検が割引になったりすれば、その分だけ収入が増えたのと同じです。福利厚生は意外と大きなメリットなので、中小企業を考えるときは満足できる内容かチェックすると良いですね。
面接のハードル
面接のハードルは大手のほうが高めで、中小企業は入社しやすいです。
タクシー業界は平均年齢が50代後半と、かなり高め。そのため大手も中小も、積極的に人材を募集しています。大手でも未経験OKで、学歴・経験・性別不問で入社できるチャンスがあります。
ただ、そうは言っても、大手はやはり面接のハードルが高いです。きちんと書類や面接の対策をする必要がありますし、身だしなみやマナーなども基本を押さえておくべき。
中小は準備が多少ユルくても、受かることは多いです(笑)まずは大手にチャレンジして、もし難しそうなら中小を考えるのも良いでしょう。
大手と中小、どちらが合うかは人による。転職サイトで相談を
大手と中小のタクシー会社は、ここまで紹介した5つのポイントを基準に比べてみてください。どちらが合うかは人によるため、ピンとくるほうを選べば良いと思います。
ちなみに管理人的には、大手がオススメではあります。中小の高い自由度は魅力ですが、ドライバーとしてしっかり実力をつけられて安心できる環境なのは、やっぱり大手です。
大手は友人や家族からの印象も良いですし、黒タクやハイヤーなどのドライバーにステップアップできるチャンスもあります。ゴリ押しするつもりはありませんが、参考になれば嬉しいです。
ここまでの大手と中小の違いをまとめると、次のようになります。
【大手と中小のタクシー会社比較】
大手 | 中小 | |
---|---|---|
営業スタイル | 環境メイン(付け待ち・無線配車・チケットなど) | 流しメイン |
自由度の高さ | 低め | 高い |
会社の雰囲気 | さっぱり | アットホーム |
福利厚生 | 充実 | 薄め |
面接のハードル | 高め | 低め |
タクシー会社選びで迷ったら、自分でいろいろ情報を調べるのも良いですが、転職サイトのスタッフに相談するのもオススメ。
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タクシードライバーを始めるなら、会社選びはしっかりと!
タクシードライバーに転職するなら、会社選びは大切。どの会社でも自分が頑張れば歩合給で稼げますが、メインの営業方法や雰囲気、福利厚生などは会社によって違います。いろんな会社を比べることで、自分にピッタリな会社が見つかるはず。「転職道.com」のサポートも活用して、ぜひ良い転職をしてくださいね。