タクシー会社で行われる研修の内容と流れを解説!期間はどれくらい?

タクシー会社に転職すると、最初に研修があります。

タクシードライバーはお客さまを送迎する仕事ですが、地域の地理や交通安全、接客の仕方など、身につけるべきことがたくさんあります。多くの会社では1ヶ月ほどかけて研修が行われるため、どんな内容なのかを知っておくと良いです。

ここでは「タクシー会社の研修」について、詳しく解説します。転職する前の参考にしてくださいね。

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タクシー会社の入社後の流れ・研修内容

タクシー会社に採用が決まったらすぐにドライバーとして働けるわけではなく、次の流れで研修があります。大きく6ステップに分かれるため、順番に見ていきましょう。

【タクシー会社に入社してからの流れ・研修内容】

  1. 健康診断
  2. 普通自動車二種免許の取得
  3. 地理試験の勉強・受験(地域による)
  4. 座学研修
  5. タクシーに乗務しての実務研修(同乗研修)
  6. タクシードライバーとして仕事スタート!

入社してから実際にドライバーとして乗務を始めるまで、スムーズにいけば1ヶ月ほど。街中では
タクシードライバーをたくさん見かけると思いますが、上のような研修をこなしています。

健康診断

入社してまず行われるのが健康診断。

タクシードライバーは健康が大切。お客さまを車に乗せて送り届ける仕事なので、事故には注意する必要があります。病気や怪我をしているときちんと運転できない可能性があるため、重い病気や運転に支障のある持病がある場合は入社できません。

健康なら問題ないですが、もし心配なら面接などで前もって相談するべき。また、日頃から睡眠不足・タバコの吸いすぎ・お酒の飲み過ぎなどには気をつけましょう。

普通自動車二種免許の取得

健康診断をクリアしたら、次にタクシーを運転するために必要な「普通自動車二種免許」を取るように会社から指示されます。簡単に「二種免許」と言うこともあります。

二種免許の取得には条件があり、「21歳以上で、普通免許を取ってから3年以上経っていること」となっています。多くの人が大丈夫だと思いますが、新卒でタクシードライバーになりたい場合は確認しておきましょう。

二種免許は大きく分けて、2つの方法で取ることができます。

【二種免許の取得方法】

  1. 運転試験場で受けられる「技能試験」に合格する。
  2. 二種免許を取れる自動車学校で勉強して、試験に合格する。(こちらがほとんど)。

1の運転試験場で行われる技能試験を受ける方法なら、試験に受かりさえすれば二種免許を取れます。手っ取り早いですし、費用も安くてすみます。ただ、評価はかなり厳しく、簡単に受かることはできません。そのためほとんどの場合、2の方法で取得することになります。

二種免許はどの自動車学校でも取れるわけではなく、公安委員会というところが公認している自動車学校に通う必要があります。まずは1ステップ目として、学科7時間・技能8時間の講習があります。そして2ステップ目として、学科12時間・技能10時間の講習を受けます。

それぞれの講習を終えたあとには試験があり、これに合格すると二種免許を取得できます。

二種免許は普通免許を取るために学ぶ内容を前提にしているため、難しいルールなどが多いです。ただ、ひとつずつ学べば誰でも理解できます。自動車学校では試験のポイントも教えてくれるため、対策をしっかりして受けましょう。

普通免許を持っている上で自動車学校に通う場合、早ければ10日ほどで二種免許を取得できます。自動車学校に通う費用は多くの場合、タクシー会社が負担してくれます。最近はタクシー車両がオートマのため、AT(オートマ)限定二種免許を取らせてくれることが多いです。

タクシー会社の求人には「二種免許の費用負担ゼロ」のように書かれているいるため、費用がかからないことを確認した上で面接を受けましょう。面接官や採用担当に聞くのも良いです。

地理試験の勉強・受験(東京・神奈川・大阪など、地域による)

二種免許を取ったら、地域によってはもうひとつ試験があります。それは地域の道路や交差点に関する、「地理試験」というものです。地理試験はどの地域でもあるものではなく、東京・神奈川・大阪など、都市部に多いです。

東京や大阪などの都市部は、道がとても複雑です。タクシードライバーはお客さまをスムーズに目的地へ送り届ける必要があるため、道に迷うとトラブルやクレームの原因になります。そのため地理試験で道路や地理の知識が確認され、これに合格しないと仕事をすることができません。

地理試験の問題はとても専門的。東京生まれというくらいでは、太刀打ちできません。地理試験は各地域ごとに過去問が出版されているため、これを何度も解いて対策することになります。また、試験を受ける前に講習があり(東京は4日間)、この内容を踏まえて試験が出題されます。

地理試験は45問あり、36問以上正解で合格になります。つまり8割は正解しないといけないため、とにかく過去問を反復して丸暗記するのがベストです。

また、地理試験がない地域でも、タクシー会社で地理に関する講習を受けた上で実際の乗務にあたります。

【地理試験が行われる地域】

都道府県 市区
東京都 23区・三鷹市・武蔵野市
大阪府 大阪市・堺市(美原区は除く)・池田市・和泉市・泉大津市・茨木市・門真市・吹田市・摂津市・高石市・高槻市・豊中市・東大阪市・守口市・箕面市・八尾市・三島郡・和泉北郡
神奈川県 横浜市・川崎市・横須賀市・三浦市

座学研修

地理試験を突破したら、研修は後半戦。タクシー会社の社内で座学での研修があります。タクシードライバーとして知っておくべき法律や、お客さまの対応方法を学びます。

【座学研修の主な内容】

  • 「給与・勤務形態」
    給料の計算方法や、勤務時間・休憩時間などのルールについて学ぶ。
  • 「法令」
    道路交通法やタクシー業務適正化特別措置法など、タクシーの運転に関する法律を学ぶ。
  • 「顧客対応」
    お客さまへの対応を学ぶ。乗車から降りるまでの流れや支払いの対応、走行中の会話、クレーム処理など、ロールプレイング(実際を想定したやりとり)での実践を通して学習。
  • 「料金メーター・無線・料金支払い」
    タクシーのさまざまな機器の取扱い方法を学ぶ。無線・料金メーター・クレジットカードやスイカでの支払いなど、実際に機械を触りながら使い方を習得。
  • 「交通安全・事故防止」
    安全運転の仕方を学ぶ。事故の防止方法や事故後の対応、ドライブレコーダーの使い方など。
  • 「営業」
    会社が力を入れているエリアや、各エリアの地理の特徴など。売上を伸ばしているドライバーの営業方法なども学ぶ。

タクシーに乗務しての実務研修(同乗研修)

座学での研修を終えると、タクシー車両に乗って研修が行われます。これは「同乗研修」と呼ばれ、教官と新人ドライバーが一緒に乗り、実際の運転を通して必要なことを学びます。多くの場合は教官1人に新人ドライバー複数人が一緒に乗り、交代で乗務するのが一般的です。

【同乗研修の主な内容】

「点検」
タクシーに乗って営業を始める前と、乗務を終えて会社に戻ったあとは、点検を行います。日常点検の項目と、車両の洗車について学びます。

「地理」
知識では分かっていても、実際に道路を走らないと気付かないことも多いもの。目印になる建物や主なタクシー乗り場、タクシー乗車禁止エリアなどを確認します。

「顧客対応」
タクシー車両で、座学研修よりもさらに実践的な顧客対応を学びます。お客さまと接する時間が長い「料金の支払い」も、スムーズにできるよう練習します。現金・クレジットカード・スイカなど、支払い方法を全て習得します。

「無線配車」
依頼のあったお客さまを迎えに行って乗せる「無線配車」の練習も行います。実際に配車依頼を受けるところから、お客さまを乗せて降車するまでを学びます。

「トラブル対応」
酔っぱらいのお客さまや不審人物の対応、雪道での立ち往生やパンクなど、主なトラブルの処理方法を学びます。

タクシードライバーとして仕事スタート!

ここまでの研修を終えると、タクシードライバーとして1人立ちできるようになります。一緒に入社した人がいればその同期とも会う機会が少なくなるので、少し寂しい感じもするかもしれません。なんせ研修は1ヶ月くらいかかりますからね。。

ただ、本格的にドライバーとしての営業が始まるといっても、最初の数日は上司や職場のリーダーが一緒に乗ってくれてフォローしてもらえることが多いです。お客さまに迷惑をかけるわけにはいかないため、多くのタクシー会社では本格的な1人立ちに向けて少しずつ進むことができます。

また、研修は終わるといっても、先輩や上司に教えてもらえなくなるわけではありません。1日の乗務を終えたあとに聞いたり、休憩で営業所に立ち寄ったときに教えてもらえたり、職場によっては月に何度か勉強会が行われたりすることもあります。

管理人も最初のうちは営業の仕方や抜け道など、いろんなことを質問していました。売上を伸ばしている人に営業方法を聞くのも良いと思います。

研修中の給料は出る場合が多い。日給1万円ほど

研修中の給料は、日給1万円などで支給してもらえる会社が多いです。

研修を受けているときは当然ですが、ドライバーとして売上を立てることはできません。研修中の人件費と二種免許の費用は、会社も必要経費と考えてくれることが多いです。会社のこうしたサポートがあってこそドライバーとして働けるので、研修を終えたらしっかり頑張ると良いですね。

タクシードライバーは頑張ればその分だけ、自分の給料も上がります。売上を伸ばせば、自分も会社もハッピーになります。

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タクシー会社の研修は、以上のような内容・流れで行われます。

1人前のタクシードライバーとして活躍するためには、最初が肝心。研修でしっかり学んで、ドライバーとして頑張ってほしいと思います。

研修の内容は会社によって違いますが、体制が整っているのはやはり大手のタクシー会社。大手の求人を探すなら、タクシー専門の求人サイト「転職道.com」を使うのがオススメです。スタッフが自分にピッタリな求人の提案をしてくれて、面接のアドバイスなどもしてくれるので、安心してタクシーの仕事を始められます。情報収集も兼ねて、まずは無料の会員登録から始めてみてくださいね。

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